相模原市の障害者支援施設での事件
7月26日の未明に相模原市の障害者支援施設で起きた、多くの障害者が殺傷された事件は 本当に悲しい、断じて許すことができない事件です。
エゴイズムに凝り固まったナチス信仰が、こんな若い人に生まれていることに驚愕します。どんな人も、民族も、人種も、それによっての選別は許されません。 人は一人一人が大切な命です。二度と復元できない貴重な時を、一人一人が懸命に過ごしているのです。 それは障害者でも高齢者でも、若者でも皆同じです。
学校の先生になろうと希望したり、一度は障害者施設に勤めたという青年の気持ちに、幼いものや弱い人の支援をしたいという思いがあったことを信じたい・・・。それが なぜ、曲がってしまったのか、人の良心を失わせる薬物に手を染めてしまったのでしょうか?
犯人の心の軌跡に若者をここまで追い詰める何があったのかも、疑問ですが、しかし、犯人のやった殺害行為は 決して許されない残忍非道なものです。
弱いもの、逃げる手段を持ち合わせない人たちを次々と手にかける卑怯極まりない残虐ぶりには 人間性のかけらも見られません。
高齢者の生活も、小規模多機能で地域に開かれた暮らしを展開していこうという矢先に、無防備な弱者に牙をむく人が一人でもいれば、多くの事が委縮してしまいます。「暮らしの安心・安全」を 語義の一義的な暴力からの「安心・安全」の意味で考えなければならない社会に、日本はなってしまったのでしょうか。
世界一「安心・安全」で治安が守られている日本を取り戻したい。そのために社会的な人のつながり、地域のネットワークが より一層大切だと思います。