介護の分野のアジア連帯
日本、中国、韓国、三か国間の政治体制、経済関係、過去の歴史的経緯、どれもないがしろにできない観点ですが、日本・中国・韓国は社会学的にみると共通の喫緊の課題に直面しています。
近隣だからこそ、複雑なしがらみを越えて、人材の交流を進めアジア圏の共通の課題に共に取り組ん行きたいと思います。
アジア圏の喫緊の共通課題とは 『急速な人口の少子高齢化』の問題です。韓国の合計特殊出生率は、2005年に1.08まで落ち込みました。日本は、2014年にはわずかに回復して1.42です。まだまだ人口を維持する水準に不十分です。中国は一人っ子政策を止めましたが、すでに高齢社会に突入しています。ヨーロッパ、日本、韓国のような介護保険制度もなく、中国の高齢化した親たちは、子供からの老いの世話を当てにすることもできず、問題は潜在化して広がっていると言います。
高齢者介護について、介護技術やノウハウ等、日本はかなり蓄積して来ました。この分野で日中韓が協力して、高齢者介護用ロボット開発やAIによる遠隔コミュニケーションケアなどの技術革新が出来たら素晴らしいなと、思います!
一衣帯水、高齢者向け健康食や、身体機能を維持する体操等々で、共通する要素はいろいろあると思います。高齢者介護の技術革新で、アジア圏の文化的コンピテンシーを示せたらいいなと思います。