快食快便の心がけ
最近は高齢者向けの配食弁当もバラエティーが増えて、さまざまに工夫を凝らしたものが出回っています。
何社かのパンフレットを取り寄せてみました。写真映りもきれいに、カロリー計算や栄養素の計算などもされています。 また、『刻み・とろみ・ミキサー食』もあります、と表示されています。(やはり 見た目でいまいちなのかそうした写真は あまり掲載されていませんでしたが。)
訪問介護で重要な「高齢者の安心・安全な日々の暮らし」とは、「おいしく食べて、健康に排泄する」こと。 知人友人と交流するにも、そのスタートは快食快便からです。多くの方は 嚥下機能の低下で、栄養摂取が問題になったり、排泄機能の衰えで、排便排尿のコントロールがうまくゆかずに、悩んでいます。できるだけ、自律的な排泄につながるよう、食事作りで、支援させていただくことになりました。
そこで、私が立てた食事作りの5原則は ①素材の色・形・香りを楽しんで、おいしく食べる。②安全な嚥下と咀嚼のために、できるだけ柔らかくのど越しの良いゆるさ、滑らかさにする。③胃の負担軽減と水分補給のため、根野菜の汁物を多くする。④栄養失調にならないよう、タンパク質なども十分とる。⑤腸内環境に良いといわれるヨーグルトを毎食とる、です。

かぼちゃ、サツマイモ、きんぴらの柔らか煮
ご利用者様は 幸いヨーグルト系もお好きで、毎朝フルーツやはちみつを入れて、召し上がっていただいています。具たくさんの野菜スープは味噌・醤油・コンソメ・トマト味など、スープの味を変えて楽しんでもらいます。豆腐など大豆食品もお好きですが、牛・豚・鶏などの肉類も積極的にとっていただくよう、メニューを考えました。
エビチリと牛肉ごぼう煮
複数のヘルパーさんが、支援にかかわるので、同じスタンスで取り組んでいけるよう、食材を作り置きして、情報共有してお食事を提供していくようにしました。
「おいしいものを食べたい!」という、健康な意欲を最大限生かして、快便と元気な日常につなげて行ってもらいたいと、支援しています!