Spring has come.
吹く風は まだ冷たいですが、陽ざしは春です。桜もかなり咲いています。介護保険は 利用者さんの身体の変化、介護度の変化によって、利用が決まるので、季節は関係ないようですが、そうでもないのです。介護する家族や支援者たちが、転居したり就職したり状況が変わり、認知症であったり心身の老化で自立生活が難しい高齢者には、何らかの外部の支援が必要なのです。 今や 介護も社会的な介護がメインになっています。そうでなければ、これほど家族単位が少人数化した今日、共倒れになってしまいます。高齢者ほど単身世帯や、老老世帯が多いのです。
学校や病院と同列に、社会インフラとしての在宅介護支援が必要です。女性パワーを就労の場に取り込もうとして、「待機児童ゼロ」と保育園などの不足解消が、声たかに言われていますが、高齢者介護を安心して任せられる在宅高齢者介護制度の充実も、必須の課題です。
Spring has come. ともあれ、外に出て、花を愛で、みんなで話し合ってみましょう。 良いアイデアが出るかもしれません。高齢になったからって、命を長らえるだけの栄養剤を流し込まれて、ベットに置き去りにされるようなブロイラー生活はご免です。『旅して、恋して、おいしいもの食べて』とはいかなくても、『外に出て、おしゃべりして、ちょっぴりワインを口にして』季節を味わって暮らしたいです。